最近読んだマンガで、面白かった作品を紹介します。
タイトルは誰かこの状況を説明してください! ~契約から始まるウェディング~です!
おためしで読んだらどーしても続きが気になって、買ってしまいました。
イヤな気持にならずに読めるので、ハッピーな物語がお好きな方にオススメです!
最初にネタバレなしの感想。次にネタバレありの各巻あらすじの紹介です。
ネタバレあらすじを読みたい方は、目次で読みたい巻をクリックしてください。
Contents
ネタバレ無しの感想・生活力バツグンの前向き割り切りお姫様
最初の感想は、誰かこの状況を説明してください! ~契約から始まるウェディング~です。
「私のお飾りの妻になっていただけませんか?」貧乏貴族令嬢のヴィオラに突然舞い込んだ縁談は、まさかの『契約結婚』! 相手は超名門公爵家のイケメン当主、サーシス様。しかも、サーシス様には恋人アリ!? ――ま、なるようにしかなりませんか。お飾りの奥様生活、発進です! 貧乏令嬢と旦那様との“契約”から始まる大人気ウェディング・コメディ 出典:Amazon
ジメジメした人間関係が苦手な私にはピッタリの、すっきりさわやか作品です。サクサク読めます。
登場キャラクターに意地悪な人がいないんですよね。
ハッキリ言ってみんな物分かり良すぎるし、ヒロインも契約だけの関係とは言え、旦那様に対して薄情といって差し支えないほどさばけている。
まあ旦那様も薄情にされて当然なんだけど…(笑)。
上級貴族としての政治的な描写はほぼナシ。
旦那様は最上位貴族の公爵で諜報機関の団長なのに、信じられないほどいろいろユルイ。
でもそれがいいのよ。簡単!ヒロインのヴィオラが、かわいい顔してバサバサさばいていくのを楽しめばよいのです。
このヴィオラが優秀なのだ。
地味娘(自称)といいつつ、容姿端麗な美少女なのはお約束。
ほんわかおしとやかだけど、気が弱いわけでは無く、悪役令嬢的なキャラからの攻撃も、ツラッとかわしてカウンターパンチのしたたかさ。
行動力もバツグンで、必要とあらば苦手なことにも先頭に立ってチャレンジ。
公爵家の若奥様として、社交もお屋敷の切り盛りもしっかり行います。
そして!自分勝手で幼稚な旦那様、サーシスにも、素直な感想をキッチリ伝わるように物申します。言ってやれヴィオラ!もっと言ってやれ!
このようにヴィオラはとても優秀です。
飾り気のない素直な心と貧乏貴族としての質素倹約だけでなく、生活そのものを楽しむ姿に、サーシスが心惹かれるのは当然ですね。
作画もかわいらしくて好きです。
ヴィオラの愛らしさがとてもイキイキと描かれています。
旦那様サーシスの成長にも期待したい
そして偽装結婚の契約相手、旦那様ことサーシス。
いまのところ、身分と財産とルックスだけの方です。残念…。
社交界ではモテモテなのですが、ヴィオラだけじゃなく私も魅力が分からないのでつらい。
むしろ庭師ベリスや料理長カルタム、執事のロータスのほうが素敵です。
でも愛人であるカレンデュラ様が「バカだけど良いところもある」とおっしゃっていました。
たしかに素直なところは美点ではある…が、少なくとも女性に関してはあまりにも軽々しいですね。
ヴィオラはすでに完成されているので、サーシスの人としての成長にも期待したいです。
ネタバレあり・誰かこの状況を説明してください! 各巻あらすじ
ここからはネタバレありです。ネタバレが嫌いな方はご注意ください。
1巻あらすじ(1話~7話)
貧乏貴族令嬢の令嬢ヴィオラに、超名門公爵家かつ超美形のサーシスから縁談の話が。釣り合わない話にとまどうヴィオラですが、この話にはウラがありました。
サーシスには身分違いの愛人がいるため、その隠れ蓑としてヴィオラにお飾りの妻となるように契約結婚を申し出たのです。家の借金を返してもらうことを条件に、ヴィオラは公爵夫人となる契約をかわします。
お飾りの奥様生活を始めたヴィオラ。持ち前のさわやかな明るさで、お屋敷の使用人たちとも親交を深め、贅沢でキレイなだけだったお屋敷も活気づいていきます。
その間も、サーシスは屋敷の敷地内にある別棟に囲っている愛人のカレンデユラと仲睦まじく生活を続けていました。
もともと契約で夫婦となったヴィオラはそんな様子をみても「彼女を守るために契約結婚するほど相手を想えるなんて素敵なこと」と感心します。
そんな広い心を持ち、楽しくお屋敷を切り盛りしているヴィオラに興味を抱くサーシス。カレンデユラはその様子を見て焦りを覚えます。
そのころ、王宮からサーシス・ヴィオラ宛の夜会の招待状が。
契約外の社交ですが、王宮の正式な夜会ということで、仕方なく参加することに。
慣れないドレスを着て社交を頑張り、お飾りの妻を立派に演じきるヴィオラ。
そしてサーシスはヴィオラの美しさに今さらながらに気づきます。
その夜、夜会を終えて屋敷に戻ったサーシスは、なんとカレンデュラの待つ別棟ではなく、ヴィオラと屋敷で一晩休むと言い出します。
2巻あらすじ(8話~14話)
サーシスの真意が分からず戸惑うヴィオラ。夜会で疲れたと伝え、名残惜しそうなサーシスから離れて、寝室に戻ります。
翌日別棟に戻らずそのまま出仕したサーシスに、カレンデュラは苛立ちをつのらせます。
別棟担当の使用人たちからカレンデュラが荒れているという話を聞くうちに、ヴィオラはようやく、サーシスの心がカレンデュラから自分に移りつつあることに気がつきます。
その日もやヴィオラの元に帰ってきたサーシス。またこちらで泊まると言うサーシスを、なんとか別棟に帰します。
なぜなら、ヴィオラはサーシスに恋愛感情を抱いていないのでちょっと迷惑なのです…。
とはいえ、使用人たちと久しぶりにのんびり夕食を食べながら、(やんわりと)追い返されてしょんぼりするサーシスを思い出し、少し胸が痛いヴィオラ。
そのころ別棟では、サーシスとカレンデュラの中がこじれ、気まずい空気になっていました。
そして、サーシスは自分のヴィオラを大切に思う気持ちに気がつき、決断を下そうとします。
そんなある日、屋敷に訪ねてきたカレンデュラとヴィオラが対面してしまいます。
修羅場となりそうなその時、サーシスが屋敷に戻り、カレンデュラに別れを告げました。
これからは名門貴族として生まれたしがらみから逃げないと。けなげに頑張るヴィオラを守っていきたいと。
別れ話が佳境に入ったところで、ヴィオラが話に入ります。
「彼女さんと別れるとおっしゃいましたが、私との契約はどうなるのでしょうか?」
カレンデュラという愛人がいてこそのお飾り妻であり、カレンデュラがいなくなるなら自分は不要でしょう?と。
カレンデュラと別れるのはヴィオラが好きだからだとサーシスは説明しますが、自分はサーシスをそんな風に思ったことは無いから困ると、ヴィオラは突き放します。
2人の温度差に冷静になったカレンデュラは、爆笑した後「こんななさけない男、熨斗を付けて差し上げますわ!」と言うと、断るヴィオラ(ひどい)にサーシスを押し付けて去っていきました。
あまりの無残な展開に固まるサーシスですが、ヴィオラとの婚姻は解消しないことを告げ、お飾り妻を撤廃するなどを契約改めます。
気楽な生活が窮屈になりそうでヴィオラは悩みますが、実家の借金を解決してもらったこともあり、最終的には契約更改に合意することにしました。
正式な夫婦として活動を開始したヴィオラに、またもや夜会の招待状が。懇意にしている公爵家なので断ることが出来ません。
仕事として社交をがんばるヴィオラの前に、公爵家の令嬢バーベナがあらわれます。
バーベナはサーシスに気があるため、ヴィオラにキツく接してきますが、自分の立場にもサーシスにも、仕事としての関心しかないヴィオラにはどんな悪口もききません。
さらにそこに現れたサーシスから散々のろ気を聞かされて、バーベナはズルズルと沈んでしまいました。
そんなある日、ヴィオラはサーシスからデートに誘われます。
オートクチュールの店や庶民お断りの高級レストラン・会員制のカフェ。
とにかくお金を使いまくるだけのデートコースに、倹約家のヴィオラは疲れるだけで楽しむことができません。
そして、お金を使うこと以外の人との付き合い方を知らないサーシスを少し不憫に思うのでした。
一方、先日のデートで失敗したサーシス。改めてヴィオラの好みを調べ、放置していた別棟をヴィオラ仕様に改装。
自分のことを考えて手を尽くしてくれたサーシスに、なんだか心が温かくなるのでした。
3巻あらすじ(15話~20話)
寝不足で高そうなツボを割ってしまったヴィオラは落ち込みます。そこで、執事のロータスの提案で、気分転換に実家へ帰省することになりました。
離縁されるのではと無駄に涙を流すヴィオラ。最近サーシスが歩み寄りを見せてくれていたのにと、自分の失敗を責めます。
実家に到着してみると、ボロボロだった屋敷がピカピカに。驚くヴィオラを、母や幼い弟妹がやさしく出迎えます。久しぶりの実家で、落ち着きを取り戻すヴィオラ。
そして屋敷がキレイになったのは、サーシスが結婚後、人を手配して修繕をしてくれたからだと母から教えられます。
そこへ急に実家に帰ったヴィオラを追ってやって来たサーシスが、割ってしまったツボなどどうでも良いと、ヴィオラを安心させます。
帰宅時、ヴィオラから実家の修繕のお礼を言われ、複雑な心境のサーシス。修繕は、自分の体面を気にしただけで、礼を言われるようなものでは無かったのです。
そもそも、この契約結婚を申し出た時も、ヴィオラの気持ちなど少しも考えていませんでした。
自分がヴィオラにひどい仕打ちをしてきたことを反省するサーシス。
そしてヴィオラも、自分はやさしい人々に囲まれて幸せだと感じ、このまま公爵家で頑張っていきたいと思うのでした。
ある日、義両親が屋敷に訪ねてくることに。普段は別の寝室も、その日だけは一緒です。ヴィオラはいつも通り、簡易ベッドを入れてそこで寝るつもりでした。
しかしなんとかナチュラルに一緒のベッドに入りたいサーシスは、あの手この手で簡易ベッドの搬入を阻止します。
仕方なく一緒に寝ることになり、ウキウキのサーシスでしたが、ベッドには中央に線を引かれ、結婚祝いの木彫りのクマが置かれます。
秒で眠ってしまったヴィオラを前に、サーシスは木彫りのクマを抱えて泣くのでした。
その後も生活を共にしていく中で、少しずつ距離を近づけていく2人。
そんなある日、出入りの商人から、サーシスが郊外に家を購入し、若い女性を囲っているとのウワサを聞きます。
相手の女性が新たに正妻となれば、自分は「奥様」をクビになるのでは…?
最近はサーシスと少し打ち解けられた気がしていたのに、この生活も終わりなのかと、胸が波打つヴィオラ。
しかし考えれば考えるほど、カレンデュラが出て行ってから、サーシスはずっとヴィオラの隣にいたのです。愛人と会う時間なんてあるでしょうか?
このまま勝手に妄想を膨らませても仕方ないと、ヴィオラはロータスたちの報告を待つことにしました。
そんなこととは知らず屋敷に帰ってきたサーシスは、ロータスから自分にかかった疑惑を告げられ、あわててヴィオラの元へ。
そしてヴィオラを抱きかかえ馬に乗せると、疑惑の郊外の家へと向かいます。
契約解除・お役御免を覚悟するヴィオラですが、この郊外の家は秘密の任務で潜伏している場所であり、若い女性は騎士団の団員でした。
そんな重要な秘密を、なぜお飾りの妻である自分に話すのか疑問に思うヴィオラに、サーシスは「契約ではなく、本物の夫婦になりたい」のだと告げます。
さすがにヴィオラも胸がときめきます。
その帰り道、もうじき長期の遠征に出なければならないが、自分を信じて待っていて欲しいと、サーシスから言われます。
急なことで、どう受け止めていいか分からず、ヴィオラはただサーシスを見つめ返すことしか出来ませんでした。
4巻あらすじ(21話~26話)
「自分を信じて待っていて欲しい」というサーシスの告白の熱さに気がつかないヴィオラは、「旦那様がいなくても使用人たちと屋敷を守りますから大丈夫!」と華麗にスルー。
ヴィオラのスルーっぷりに危機感を抱いたサーシスは、ヴィオラをデートに誘います。
以前の貴族趣味ゴテゴテのデートと違い、ヴィオラの好みに合わせたデートコースを用意するサーシェス。
サーシスの気遣いと騎士団(お邪魔虫)みんなで楽しい時間を過ごしたヴィオラは、サーシスの新たな一面を知るのでした。
サーシスは遠征に出発。
遠征先のサーシスは、早くヴィオラの元に帰りたいとバリバリと仕事をこなしつつ、受け取ったヴィオラがのけぞるほどの甘いラブレターをしたためるのでした。
そしてサーシスと入れ替わりに、サーシェスの両親が別棟にしばらく滞在です。
おおらかなご両親ですが、さすがのヴィオラも普段通りのびのび過ごすことは出来ず、やや緊張の毎日。
そして、ふとした時にサーシスのことを思い出し、寂しさを感じるのでした。
そんな折、ヴィオラの国と隣国がついに開戦。
前線にいるサーシスが心配ですが、王都は戦地から離れているので通常運転です。
とはいえヴィオラにも(少し)ピンチが訪れます。
なんと国家行事として、軍の激励会であるガーデンパーティーに参加することになったのです。
青ざめながらも、公爵夫人の義務として、美しく着飾り社交をがんばります。
前線の苦労を思い、のんきなガーデンパーティーに多少いらつきつつ、サーシスの無事を祈るヴィオラでした。
マンガアプリと電子書籍どちらがおすすめ?
私は電子書籍、Amazonのkindle(キンドル)で1巻ごとにまとめて購入しました。
雰囲気ならお試しで公開されている分で結構わかります。
1話ごとの分冊版だと管理が大変だし、結局次が読みたくなって購入のポチポチ連打で手間がかかっちゃう。
また、各社で出ているアプリ版だとサービスが終了した場合、お金を出したのに読めなくなる可能性があります。
その点Amazonなら信頼性が高いと思うので、安心です。
ということで、私のおすすめの購読方法は、Amazonのkindleで1巻ごと購入です。
利用中なら、楽天Koboもアリ(楽天の電子書籍サービスです)。
もちろん紙の本でもOK。紙の本、イイよね(好き)。
それぞれのストアで試し読みが出来ます。
紙の書籍と電子書籍、1話ごとの分冊版(1冊100円くらい)があります。
また、今回私が読んだコミック版とは別に原作の小説もあるので、購入する場合はよく確認をして下さい。
ちなみに私のおすすめカットは電子書籍の3巻、152ページの「サーシスとのデートで連れていかれた庶民お断りのレストランを見た時のヴィオラの表情」です。
慣れないセレブイベントの連続で、かわいいけど面白い顔になっています。機会があればチェックしてね!