「葬送のフリーレン3巻」のネタバレ感想です。
エルフの魔法使い、新たな仲間と新たな旅
勇者一行にいた魔法使い・フリーレン。
魔王軍の残党で大魔族でもある七崩賢・断頭台のアウラと衝突。その中で、フリーレンの史実が明かされていきます。
悠久の時の中で、彼女が抱いた感情とは――
物語は、現在と過去が交錯していく。英雄たちの“真実”を紡ぐ後日譚ファンタジー!
Amazon葬送のフリーレン3巻より
この記事では3巻あらすじ( 第18話~第27話 )と感想をまとめて紹介します。
葬送のフリーレン3巻あらすじ( 第18話~第27話 )
第18話 不死の軍勢
治療を受け落ち着いたグラナト伯爵は、フリーレンが勇者一行の魔法使いであったことに気がつきます。
祖父の代、この地が魔族の軍勢に襲われた時、勇者一行助けてもらっていたのです。
その時の相手も断頭台のアウラでした。
その頃、大勢の死者の軍勢を引き連れたアウラと対峙するフリーレン。
圧倒的な戦力に自信を持つアウラは、このまま街に攻め込むつもりです。
また、アウラには“服従の天秤”という強力な魔法がありました。
天秤に自身と敵の魂を乗せ、魔力の大きいほうが相手を服従させることができます。
絶大な魔力を持つアウラにとっては必勝の魔法でした。
もちろん、アウラを上回る魔力の持ち主ならば打ち勝てます。
しかしそんなことは、アウラが七崩賢の座に君臨してから500年間、一度たりとも無かったのです。
七崩賢のアウラ、かわいいんだけどさぁ。やり口はえげつないのよねぇ。
第19話 急襲
フェルンとシュタルクは、街を出たフリーレンを連れ戻すため後を追いますが、リュグナーの追撃を受けます。
シュタルクは少女の姿をした魔族・リーニエと戦闘に。
フェルンはリュグナーにとらわれます。
フリーレンにのみ注意を払うリュグナーのスキを突き、捕縛から逃れるフェルン。
魔法の杖を向けられても、フェルンを侮り一瞥もくれないリュグナー。
フェルンはフリーレンに言われた「自分より魔法を打つのが速い」という言葉を思い出していました。
リュグナーさんは魔法にこだわりがあり、また自信もお持ちなんですよね。でもそれが過信になってはいけないわけでね…。
第20話 師匠の技
リュグナーの方が魔力も技術もコントロールも遥かに上。
しかし魔法を打つ速さによって、リュグナーが押されます。
はじめて焦りを見せるリュグナー。
シュタルクと戦っているリーニエを呼びますが、防戦一方ながらシュタルクが倒れないため、リーニエは加勢に行くことができません。
リーニエはシュタルクと同じく斧を使用し、以前見たという最強の戦士、“戦士アイゼン”の動きを模倣していました。
師匠に勝てるはずがないと思うシュタルクでしたが、ただの真似事でしかないことに気がつきリーニエを倒します。
リーニエが倒されたことに気を取られたリュグナーも、ついに致命傷の一撃をフェルンから打ち込まれるのでした。
シュタルクかなりズタボロにされちゃいました。もっとはやく気がついてれば楽勝だったと思うよ。ちゃんと強いんだから、シュタルクにはもっと自信をつけてほしいです。
第21話 卑怯者
最期を覚悟するリュグナーでしたが、フリーレンも無事では済まないと言います。
彼女を守る勇者たちはもうおらず、魔力もアウラに遠く及ばないと。
それに対してフェルンは、フリーレンは魔族を欺いて必ず勝つと告げます。
フェルンの脆弱な魔力で、なぜ自分が倒されたのか違和感を覚えたリュグナーは、フェルンとフリーレンの、魔族を欺くワザに気づき、「卑怯者」と罵りながら、フェルンのとどめによって散りました。
はるか昔。
魔族に襲われたエルフの集落で1人生き残ったフリーレン。
フリーレンは魔族の将軍と正面から戦い、倒すことができましたが、誰も助けることはできませんでした。
そこに大魔法使いフランメが現れ、フリーレンに魔族との戦い方を教えます。
体外に放出する魔力を制限。相手にわざと「ザコ」と認識させ、その隙をついて殺すのです。
誇り高い魔法を愚弄した卑怯で最低な戦い方ですが、魔族を根絶やしにするため、フリーレンは卑怯者となる決意をするのでした。
いや、魔族に卑怯者とかいわれてもさぁ。全然心に響かんわ。価値観の相違だね。
第22話 服従の天秤
500年を生き、絶大な魔力を誇るアウラ。
溢れ出す魔力から、フリーレンは多くの情報を探り出します。
魔族にとって、魔力は尊厳そのもの。制限して見せることなど、考え付きもしないのです。
フリーレンの魔力を侮るアウラは、“服従の天秤”を使い、自身とフリーレンの魂を天秤に乗せ、勝利を確信します。
しかしそれは、制限されたフリーレンの魔力を見誤ったが故の失敗でした。
制限を解き、魔力を開放するフリーレン。
500年以上を生きた大魔族アウラをはるかにしのぐ強大な魔力。天秤はフリーレンに傾き、服従の魔法がアウラを支配しました。
フリーレンはアウラに“自害”を命じ、アウラは自らの首を落として滅びました。
フリーレンの強さがはっきりとわかるエピソードでしたね。ただでさえも強いのに、魔力を制限して欺いてるんだから、そりゃあ魔族もやりづらいよな。
第23話 勝利と弔い
夜が明け、朝日の中アウラから解放された戦士たちに弔いをささげているフリーレンの元に、フェルン達が迎えに来ます。
アウラを倒し、英傑たちに敬意を払うフリーレンに対し、グラナト伯爵は罪の不問と、褒美を与える約束をします。
フリーレンが望んだ褒美は、防護結界について記された大魔法使いフランメの偽書。
街の防護結界は口伝により継承されており、魔導書はおとりでした。
アウラを倒したことで、フリーレンたちは街の英雄となり歓待されます。
しばらく街に滞在した後、準備を整え旅立つフリーレンたち。
しかし目的地の大陸最北端エンデの途中、北部高原の情勢が悪く、通るためには1級魔法使いの同行が必要です。
魔法を管理する団体は時代によって変わるため、フリーレンは資格を持っていません。
そこで1級魔法使いの資格取得のため、まずは魔法都市オイサーストを目指すことにしました。
フリーレンにとっては数十年前からある団体もつい最近できたばかりで、いちいち付いていけない、というのは分かる。資格取るのって面倒だし、何回もテスト受けてられないよね…。
第24話 エルフの願望
旅の途中、猛吹雪にあい、フリーレンたちは道に迷います。
山脈のふもとに行くと避難小屋があり、入ろうとすると先客です。
そこには筋肉ムキムキのエルフ・モンク(武道僧)のクラフトがいました。
天候は回復せず、3人とクラフトは協力して、冬が明けるまで避難小屋での生活を続けることに。
半年後、長い冬を超え、3人とクラフトはそれぞれの旅を続けます。
何百年後、あるいは天国での再会を信じて。
クラフトはどうやら、フリーレン以上に長く生きているエルフのようです。しかもはるか昔に、なにやら偉業を成し遂げているそう。しかしそれももはや歴史に埋もれ、クラフトの名を知る人はいません。ちょっと寂しいよね。
第12話 剣の里
勇者ヒンメルの死から29年後。
山の天候を甘く見た3人は再び猛吹雪に襲われますが、なんとか目的地の山奥の村に辿り着きます。
やって来たフリーレン一行を、幼い少女の村長が出迎えます。
ここは剣の里。里の近くの聖域には勇者の剣が刺さっていました。それを80年前、勇者ヒンメルが引き抜いたのです。
フリーレンが剣の里にやって来たのは、その時に約束した魔物退治をするためです。
3人が魔物退治をしていると魔物の主が現れますが、フリーレンにサクッと倒され、魔物退治は終了です。
その時、魔物が集まっていた洞窟の中に勇者の剣が刺さったままなのを、シュタルクが見つけます。
伝承とは違い、80年前、ヒンメルはこの剣を抜くことができませんでした。
しかしヒンメルは勇者の剣に頼らず魔王を倒し、自分の力で本物の勇者となって見せたのです。
フリーレンはまた半世紀後、魔物退治に訪れる約束をして、この地を去ります。
先々代の村長の遺言がブロークンで楽しい。あとシュタルクが相変わらず頑丈。
第26話 戦士への贈り物
町に着いた3人は宿を取り、別行動です。
フリーレンは、「今日はシュタルクの18歳の誕生日である」とフェルンに伝え、なにかプレゼントを贈るよう促します。
シュタルクの誕生日のことを知らなかったフェルンは困り、シュタルクに誕生日プレゼントで欲しいものを聞きますが、シュタルクは“誕生日プレゼント”が何なのか分かっていません。
戦士の村が故郷のシュタルクは、幼い頃実力を発揮できず、家族から冷遇されていました。もちろん誕生日を祝ってもらうことなどなかったのです。
その話を聞いて、フェルンはシュタルクと一緒に選んだ誕生日プレゼントを贈るのでした。
アイゼンが誕生日に作ってくれてたハンバーグ、誕生日プレゼントだったんだね。アイゼンも言えばいいのに、誕生日とプレゼントが結びついてないシュタルクには察することも出来なかったという…(不器用&不器用)
あと今回、上半身全裸(後ろ姿)のフリーレンがみられるよ!めずらしい!(全然エッチな感じではない)
第27話 平凡な村の僧侶
旅の途中、フリーレンは底なし沼にはまっている男性を助けます。
礼をしたいと村に誘われましたが、断って別れた後、シュタルクが毒蛇にかまれてしまいます。
毒の対応は僧侶のため、協会に行くため先ほどの男性の村に戻ります。
辿り着いた教会の神父に手遅れだと告げられますが、神父の弟がやってきて一瞬で解毒しました。
神父の弟、ザインは先ほど底なし沼から助けた男性でした。
そのザインに回復の魔法の天性の才があることを、フリーレンは見抜きます。
兄である神父は、以前聖都から視察にやってハイターに聖印を授けられるほど優秀な神父。
その兄をはるかにしのぐザインを仲間に迎えたいフリーレン一行でしたが、ザインは軽薄な態度でそれを拒みます。
今さら冒険者になどなれないと腰をあげないザインに、昔森に引きこもっていた自分の姿を重ねたフリーレンは、「意地でも仲間に誘う」と宣言するのでした。
ザインがチャラい。ハイターは酒でザインは博打だよ。優秀な神父になるには堕落が条件なのか?

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