現在息子は大学生。
指定校推薦で受験し、無事合格して大学生となることが出来ました。
指定校推薦は校内選考を潜り抜ければ、ほぼ合格間違いなしです。
もちろん校内選抜を潜り抜けたとしても、志望大学に提出する志望理由書などはきちんと仕上げなければいけません。
そこで、実際に息子が書いた志望理由書と、書いた時に注意した点などをまとめてみました。
志望理由書を書いたときの注意点
息子にとって、志望理由書のようなきちんとした文章を書く機会は、今まであまり有りませんでした。
そこで最初は、まず息子が書いた志望理由書を私が読んで、気になる点を指摘し息子が書き直す、の繰り返しで作成しました。
その後何度も高校で先生が添削をしてくれるので、まずは書き上げて高校に提出するのが目標です。
私が注意したのは主に以下の個所でした。
- 1つの文章が長くなり過ぎないようにする(読点「、」を多くても3つ使ったら「。」で区切る)。
- 出来るだけ具体的に書く。
- 話し言葉を使わない。ら抜き言葉にも注意。
- 漢字や言葉の意味を間違えないように、調べてから使う。
そもそも志望理由が無い場合
就職のことを考えてこの大学の学部を志望したけど、それ以上の理由はない。みたいなケースですね。
実は息子がそんなモンでした。
そこで大学の願書・パンフレットをひっくり返し、アドミッションポリシー(大学がどのような学生を求めているかまとめたもの)を読み、HPを閲覧し、オープンキャンパスの記憶を思い起こして、志望理由を己の心の問う。という作業をしてもらいました。
その結果、インターネット詐欺に驚いた過去の記憶が発掘されたため、そこを取っ掛かりとして志望理由書をまとめることが出来ました。
たくさんある大学の中から選んだんですから、必ず選んだ理由があったはず。
自分でそれに気づかせて、具体的に言葉にするという作業が、今回一番むずかしかった点かもしれません。
【添削前】志望理由書
自分で書きあげた最初の志望理由書がこちらです。
文章の量は高校から渡された用紙に収まるようにまとめました。
私が高校1年生の時、購入したばかりのスマートフォンに詐欺メールが届き、詐欺がこんなにも身近なものなのだと感じました。インターネットは幼い子どもから高齢者まで、幅広い世代間で利用されており、今後もインターネットの世界で詐欺にあう人は増え続けると思います。私も小学生の弟や祖父母と同居しており他人事ではないと考えています。
この経験を活かして全ての人がインターネットを安全に利用できるように、詐欺への対策情報を伝えるためにも視覚的でわかりやすいデザインを考案し、情報提供していくことで犯罪の抑止につながると思っています。
貴学ではインターネットセキュリティだけではなくデザインを学ぶこともできるため技術的な面だけではなくより多角的に安全に利用できるインターネットを学ぶための活況が整っていると考えました。
以上が貴学を志望する理由です。
高校で先生からの添削を受ける
最初に自分で書いた志望理由書を学校に持って行き、何度か添削してもらって仕上げます。
その結果、初めに自分で書いた内容からの大きな変更点は以下の2つでした。
- 志望した動機の個人的体験の削除
- 将来希望する職業名を具体的にあげる
志望動機につながる個人的体験は完全削除。減らすか削除という指導でしたが、2行に満たない分量だったので削除しました。
体験談やエピソードは志望理由の書き方などで書くように勧められることが多かったので取り入れたのですが、今回は不要と判断されました。理由は不明です。
一番困った指導は将来の希望職業です。
希望職種については、大学で学びながら考えて行こうと思っていたので、具体的に書くように指導されてちょっと困りました。
この添削で感じたことは、先生によって指導内容が結構違うということです。
息子は一度「これでOK(もう直さなくて良い)」が出たあと、違う先生からやり直しの指導が入ってしまいました(個人的体験の削除がそのひとつ)。しかももうすぐ提出期限だったのに…。はやく言ってよ(怒)。
志望理由書に限りませんが、提出期限ギリギリだと修正の時間が足りなくなるかもしれません。早め早めに作業を進めた方が良いでしょう。
【完成】志望理由書の例文
実際に提出した志望理由書がこちらです(内容は例文として差しさわりの無い範囲で、一部変更しております)。
近年インターネットの詐欺メールによる被害の増加が大きな問題となっています。インターネットは幼い子どもから高齢者まで幅広い世代間で利用されており、今後もインターネットの世界で詐欺にあう人は増え続けることが心配されます。
私は将来、情報セキュリティエンジニアになり、全ての人がインターネットを安全に利用できるように詐欺への対策情報や、インターネットの安全で正しい利用法を伝えるためにも、視覚的にもわかりやすいシステムを考案し、情報提供をしていくことで犯罪を抑止したいと思っています。
貴学の情報学部では、一年のうちに基礎を学び技術的な面だけではなく、より多角的に安全に利用できるインターネットを学ぶための環境が整っているので、私の将来の進路を考えたうえでも大変魅力的です。
以上が貴学を志望する理由です。
志望理由書を書き終えた感想
実はこの志望理由書、なぜOKが出たのか疑問です。
一文が長すぎでしょ?!読点「、」ばっかりじゃないですか。読みずらーい!
でも高校の担任や国語科の先生がチェックした結果だし、合格したのでまぁ、いいか(笑)
記事の最初に書いた通り、指定校推薦は校内選考が本番。そこさえ通れば、志望理由書はよっぽどヘンテコじゃない限り、合否にはあまり影響ないのかもしれません。
志望理由書を書くとき参考にした本
志望理由を書くにあたって、おすすめの参考書が「大学入試 総合・推薦入試をひとつひとつわかりやすく。」です。
この本は、志望理由書・小論文・自己推薦書などの書き方が載っています。例文も多いです。面接の解説もあります。
それぞれのページでポイントになる点がしっかり示されているので、わかりやすいです。
タイトル通り、総合(旧AO)・推薦がどのような入試なのかも紹介されているので、推薦を考えていて基本的な情報が欲しい方にもおすすめです。
【おまけ】入学手続きをして初めて合格が決定する
合格が決まりました!やったー!これで一安心……は、まだ早い。
各種手続きが残っています。
この手続きを行って、ようやく入学が確定するのです。
「もう大学生になるんだから自分でやりなさい!」
「必要な情報は自分で確認してね!」
大人になる第一歩として、本人に関わる手続きを任せるのは今後のためにも良い経験だと思います。
しかし任せっきりはいけません。
かならず親も必要書類・入学金・前期授業料の金額・入金の期日など、重要な情報をきちんと確認してください。
合格通知書と同時に送られてくる入学手続要項はすぐに目を通してください。
ちなみに入金の期限は合格発表後1~2週間以内の場合が多いようです。のんびりしているとあっという間に締切日です。
そしていくつかの手続きの期日が絡んで、思ったより複雑だったりします。実は私も少しとまどいました。
せっかく合格したのに、入学金や授業料の入金を忘れて入学できなかったという話はよく聞きます。
子どもに主体的に手続きをさせるのとは別に、親も必ずチェックするようにお願いします。
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